社会人ドクターへの道のり 5

入社1年目の2018年3月、指導教員に『社会人学生として入学させていただけないでしょうか?』と正式にお願いしました。『全力でサポートする』と返事を受けとりました。すごく嬉しかったことを今でも憶えています。もともと2019年4月に入学することを目標としていましたが、2018年10月入学でも、試験は同じく8月なので、『10月入学でもいいんじゃないか?』と指導教員に言われ、当初の目論見より少し早めの入学を目指すことになりました。指導教員の同意を得たので、次は上司の許可を得ることとしました。こちらの許可を得るのも容易でした。『会社としても博士号取得を奨励しているので、一向に構わない。ただ、年次が若いので、費用は負担できるかは経営層の判断が必要となる』とのことでした。私が学生時代に研究していた内容は当時の業務とは直接関連していなかったので、『博士号取得までかかる費用はすべて自分で払います』と返事をしました。これは良い判断であったかはわかりませんが、会社に変に恩着せがましくされても困るので、そう言った意味では良い判断であったかもしれません。博士号取得まで、すなわち3年後も現在の会社に在籍しているかわからない時代です。つづく。